洗剤にはさまざまな種類があります。中でも使用頻度の高い洗剤が「アルカリ性洗剤」です。
アルカリ性洗剤という言葉は聞いたことがあっても、どのような効果があるかわからない方も多いでしょう。
今回は、アルカリ性洗剤の特徴や注意点を交えながら、代表的なアルカリ洗剤について解説します。
アルカリ性洗剤と相性のいい汚れも紹介するので、ぜひ最後までご覧ください。
CONTENTS
1 アルカリ性洗剤とは?
アルカリ性洗剤とは名称の通り、アルカリ性質をもった洗剤全般を指す言葉です。
酸性を中和する効果があるため、酸性の汚れを落とすのに効果を発揮します。
アルカリ性洗剤で落とせる酸性汚れには、油汚れや手垢、皮脂などが挙げられます。
いずれも、家の中に付着しやすい汚れの代表格です。
実は家の中に付着する汚れのうち、80%は酸性汚れだといわれています。
したがってアルカリ性洗剤は、家の中をキレイに掃除するための必須アイテムです。
1-1 アルカリ性洗剤を使用する際の注意点
アルカリ性洗剤は酸性の汚れには強いものの、同じアルカリ性質の汚れに対しては効果を発揮しません。
また、素材や場所によっては使用を避けた方が良い場所もあります。
アルカリ性洗剤と相性の悪い素材・場所は以下の通りです。
- アルミ
- 畳
- 木(家具)
- 塗装面
- 素材の柔らかい床
またアルカリ性洗剤を使う際は、肌への影響も注意しておかなければなりません。
アルカリ性質の強い洗剤は汚れをより効果的に落とせます。
しかし、素肌のまま使用すると肌荒れの原因になります。
強いアルカリ性質をもった洗剤は、炊事用手袋などを着用したうえで使用しましょう。
1-2 酸性・中性洗剤との違い
洗剤にはアルカリ性のものだけではなく、酸性・中性のものがあります。
それぞれの特徴を以下にまとめているので、参考にしてください。
酸性洗剤 | 中性洗剤 |
・アルカリ性の汚れに強い(トイレのニオイなど)
・酸性の汚れには効果がない ・拭き残してしまうとサビの原因になる ・塩素系の洗剤を混ぜると有害なガスが発生 |
・酸性・アルカリ性の汚れをお掃除できる
・水洗いできるものであれば何にでも使用できる ・頑固な油汚れや水アカは落としづらい ・肌に優しいので使用しやすい |
アルカリ性洗剤の特徴も押さえたうえで、汚れや掃除する箇所に応じて洗剤を使い分けてください。
2 代表的なアルカリ性洗剤
代表的なアルカリ性洗剤として挙げられるのは、アルカリ電解水・セスキ炭酸ソーダ・重曹の3つです。
アルカリ性洗剤は「pH(ペーハー)」という数値で強さが表されます。
数字が大きいほどアルカリ性質が強いと判断できます。
上記で挙げた3種類のpH数値は以下の通りです。
- アルカリ電解水 → pH12.5
- セスキ炭酸ソーダ → pH9.8
- 重曹 → pH8.2
ちなみにpH数値が8〜11のものが弱アルカリ性、pH11以上が強アルカリ性に分類されます。
アルカリ性質の強い順番で、3種類の洗剤がもつ特徴とおすすめアイテムをご紹介します。
2-1 アルカリ電解水(pH12.5)
アルカリ電解水は、電気を通して分解したアルカリ性の水を指します。
アルカリ性が高いので強い洗浄力が期待できます。また、除菌力が高いのもメリットです。
今回おすすめしたいアイテムは『水の【激落ちくん】』です。
アルカリ電解水を100%使用しているため、高い洗浄力が期待できます。
除菌・消臭効果もあるので洗剤を使いたくない場所のお掃除にもピッタリです。
スプレータイプとシートタイプがあるので、お掃除する箇所に応じて使い分けてみてはいかがでしょうか。
2-2 セスキ炭酸ソーダ(pH9.8)
皮脂汚れや血、水アカなどのタンパク汚れを落とすのに適した洗剤です。
安全性も高く、小さい子どもがいる家庭でも安心して使用できます。
お掃除にセスキ炭酸ソーダを採用する場合は、『セスキの【激落ちくん】』がおすすめです。
頑固な酸性汚れを落とせるのはもちろん、安全性が高いのも特徴です。
使う場所を選ばないスプレータイプをはじめ、シートタイプ・粉末タイプ・泡タイプと種類も豊富。
キッチンやリビングの汚れや、衣服についた汚れにもおすすめです。
2-3 重曹(pH8.2)
重曹も人体に影響のない物資でできています。
粉末・液体の2種類があり、どちらも簡単に購入できるのがメリットです。
『GN重曹500g』を使用して、頑固な汚れを安全かつ確実に落としましょう。
鍋のコゲなど、普段お掃除しない汚れに使用するのがおすすめです。
水に溶けにくいため、クレンザーのように汚れを擦り落とすことも可能です。
使い方は鍋に粉末の『GN重曹500g』と水を入れて火にかけ、沸騰したら数時間おくだけ。
擦るだけでは落とせない汚れが浮き上がってくるので、スポンジやタワシなどで洗ってください。
3 アルカリ性洗剤はこんな汚れに効果的
最後にアルカリ性洗剤が効果を発揮する場所と汚れをまとめています。
リビング | ・電気のスイッチやドアノブの皮脂汚れ
・タバコのヤニ |
キッチン | ・換気扇まわりの油汚れ
・シンクの水アカ ・冷蔵庫や電子レンジの汚れ |
その他 | ・衣服の袖や襟の皮脂・血液
・子ども用おもちゃの皮脂・唾液など ・ペット用品の汚れ |
家の中に落ちない汚れがあると悩んでいる方は、アルカリ性洗剤を使用してお掃除しましょう。
まとめ
今回は、頑固な油汚れや皮脂汚れ、水アカのお掃除におすすめのアルカリ性洗剤について紹介しました。
アルカリ性洗剤は、家の中に付着する頑固な酸性汚れのお掃除におすすめです。
同じアルカリ性の汚れには効果を発揮しないので注意してください。
また、アルカリ性質をあらわすpH数値によってお掃除アイテムの種類が異なることも覚えておきましょう。
今回紹介したおすすめアイテムは以下の通りです。
- 水の【激落ちくん】
- セスキの【激落ちくん】
- GN重曹500g
家の中の頑固な汚れに悩まされているという方は、今回紹介した内容を参考にアルカリ性洗剤を取り入れてください。